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作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

18、政治家は落選したらタダの人(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

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こんな感じで解説しています!。


18、政治家は落選したらタダの人(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

 猿は木から落ちても猿。政治家は、落選したらただの人。これは、自民党を作った大野伴睦の言葉です。なぜ、政治が駄目になるのでしょうか?1番の原因は、「政治家は落選したら、ただの人」になるため、「当選し続けること」が目的になるからです。これが、新党が乱立し、政党をコロコロ変える政治家が出てくる理由だと思います。

 秘書病といいますが、政治家の秘書はスポンサーや後援者に大事にされます。人間は、ちやほやされると駄目になります。

 「先生」って怖い言葉なんですよ。私も、「先生」と呼ばれていますが、今、林さんと林先生と半々です。これが、「林先生」だけになって10年したら、「最低最悪」の傲慢な人間に絶対になります。そうならないように気をつけていますが、気をつけていても傲慢になるでしょう。読者におられるかもしれませんが、弁護士、医者、公認会計士、「先生」と呼ばれる職業は要注意です。傲慢になって、判断力が狂うんです。

 政治家も、当選したら先生と呼ばれて、傲慢になって自滅するんです。選挙と関係ない話ですが、ワンマン経営のブラック企業は、だいたい倒産します(経営者一族の追放)。理由があるんですね。ワンマン経営だと、「イエスマンが増えるんです」、イエスマンが増えると判断力が鈍って組織を潰すんです。

 政治家は、当選して先生ならまだいいんですよ。候補者になっても、先生と呼ばれます。新党乱立で、会社員だった若造がいきなり候補者になったら、「先生」、「先生」と呼ばれます。候補者でも呼ばれます。それで、偉くなったと錯覚するわけです。「組織の力」と「自分の力」を錯覚するんですね。官僚や大企業の社員も錯覚しますけどね。

 ただの人になった時に、「先生」と呼ばれる人ならいいんですよ。政治家にならないと「先生」と呼ばれない人が、「先生」と呼ばれがたいために政治家になるから、政治がめちゃくちゃになるんです。

 市議会議員でも、区議会議員でも、村会議員でもチヤホヤされえますよ、建設会社は公共事業をしたいから。公務員研修で、最初に話す話があります。「皆さん、いいご職業でって言われるでしょう?それ、皆さんの力じゃなくて、組織の力ですからね」。

林雄介with,you。

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