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作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

30、マニフェストは、「うそつき合戦」?(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

 

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こんな感じで解説しています!。

30、マニフェストは、「うそつき合戦」?(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

 マニフェストは、政党が政権を取ったらこういう政治を実現します。という国民との約束です。けれど、マニフェストには法的な拘束力はありません。

 では、なぜマニフェストに法的な拘束力がないのでしょうか?それは、日本の選挙は、「政策を選ぶのではなく、人を選び、その人に自分の代わりに政治をやってもらう仕組み」だからです。例えば、マニフェストに「増税しません」と書いても、地震や災害が起これば、予想外の出費ですから増税する必要が出てきます。また、外交などの約束は、外国は外国で都合がありますから、自国に有利なように外交政策を行います。そこで、今回の衆議院選であれば2012年12月の時点で条件が変らなければという約束しか出来ないのです。

そのため、マニフェストに法的な拘束力を持たせると、外交や自然災害、想定外の出来事が起こったときに、政治を混乱させることになるのです。

 次に、現在、日本は物価が下がり続けるデフレが起こっています。そこで、いくつかの政党はデフレ対策やインフレ目標をマニフェストに掲げています。けれど、もしも、インフレが起これば、政府は物価上昇を抑える政策を行う必要があります。

 しかし、マニフェストを自由に書くことが出来ると、「実現不可能な幻想や嘘」を各政党や政治家が出てきます。そこで、私は、「総務省の中央選挙会と全国の都道府県中央選挙管理員会は、各政党と各候補の選挙期間中に使用するマニフェストを「10年なら10年間」、HPに掲載し続けるというのは、「どうでしょうか?」

 そうすれば、有権者は、「どんな約束を前回の選挙」でしたのかわかります。また、政党のマニフェストではその時の候補者名も残します。そうすれば、次の選挙で「政党を変っても、前回の選挙ではどの政党で、どういう約束をしたのかがハッキリします」。そうすれば、政治家にもプレッシャーを与えられますから、「実現不可能な政策」をマニフェストに書くことはできくなるでしょうし、「マニフェスト」と実際にやったことを、次回の選挙で国民が参考にすることが出来ます。ネット選挙でも、「ブログ」やHPを総務省等が管理し、候補者が書き込んだ内容を、20年ぐらい保存すれば、選挙の時にHPやブログに書き込んだことが残りますから、「その場しのぎの発言ができなくなり」、結果として「約束を守り、誠実な対応をする政治家」が当選するようになるのではないでしょうか?

 

林雄介with,you。

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