林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

林雄介と一緒に勉強しませんか?論語、巻5ー2。9月10日。郷党

いつもありがとうございます。林雄介です。(=^▽^=)

1、郷党は村社会のこと。村社会は価値観が低レベルなので聖人の価値観は理解できないから、孔子も余計なことはしなかった。地域社会が足を引っ張って賢者を潰すのは、いつの時代も同じ。→低レベルな村社会はスルーして、低レベルな人間に合わせてつぶされないようにということ。

この章は、行動規範の話。
仁愛が大切だけれど、低レベルな人間は形から入りなさいということ。境地が極まれば、文字通りにやる必要はない。モーゼの十戒と同じで低レベルな人には細かいマニュアルがいるから行動規範を出してあるが、本質は行動規範ではなく思いやりと真心(仁愛)を貫く精神とそのための学問。

細かい行動規範があるということは、出来ていない人が大半だったから。

9、席次を乱す人がいた(目上への礼がない)から、席次を乱すなということ。
12、行動規範通りにやらなくていいよという話。形式主義にならないようにという戒め。

行動規範の話で、孔子が堅苦しいと思われる原因。低レベルな人間は行動規範がないとコンビニの冷凍庫に入って、ツイッターに投稿するから、この章はバカ相手の行動規範。当然、席次を乱したり、主君からもらった肉を転売したり、場違いな衣服で仕事をしたりするバカがたくさんいたから、具体的な行動規範を書いた。儒教の本質ではない。バカへの思いやりの記述。

通読すれば、孔子本人は自然体に生きている。これは底辺対策の章。ただ、最低限のマナーを守らない人がいたから、難しいことが出来ないなら、まず、社会規範ぐらいは身につけなさいよという意味。
これを文字通り実行するのは聖人ではない。

13、馬小屋の火事で高価な馬より、人の心配をしたとあるのは、行動規範より本質は他者に対する仁愛、思いやりだから、形式主義の儒教にならないようにという釘さし。儒教国は、形式主義になって儒教の本質の思いやりの実践が出来なかった。

将来的に、自分の仕事、中国の社会規範に儒教がなることがわかっていたので、しつこく論語で形式主義の儒教に本質がないことの釘さしをしてある。


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