林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

橋下徹の怖さを知らん。

橋下徹が引退する怖さを知らん。

どういうことかといいますとね、大阪都構想で、70万票で二分させたわけですよ。で、支持率も3,4%はあるわけですよね。
自由連合議席は獲得できなかったけれど、徳田さんの引退後は巨大な圧力団体になった。

橋下さんも、1選挙区で、5千票、1万票はしばらくは動かせる。当落が変わるんですよ。はっきり言うと、創価学会と同じ。

大阪市大阪府の市議会議員や府議会議員の対立候補の応援に入られたり、落選運動をやられたら、勝てる候補がいるんですかね?

自民党公明党は「総合区」案をだした。しかし、橋下氏は市長をやめる。これが、怖いんです。

公職にある人間は、自由に動けないけれど、公職をはなれれば自由に動ける。鳩山由紀夫さんは民主党が引退させたんです。そのときに、私は「落選していいから、民主党候補から外したら、何をやるかわかりませんよ。引退させたら、お金もあるから、危険ですよ」とブログに書きました。

中国とかロシアでめちゃくちゃ、やっているでしょう。落選しても選挙区支部長なら、そういうことはできないんですよ。

官僚の天下りも、退官後の食い扶持を保障しないと何をするか?わからないから、天下り制度があったんです。
天下りが廃止したら、政治家や評論家、コメンテーターに大量に官僚が出てきた。口止め料が天下りだったんだから、廃止した小泉純一郎は「馬鹿」ですよ。

役人は、職の代替性がない。法律を作る能力なんか、民間で必要ないから、再就職先がない。だから、天下りを廃止されたら、「目立つ仕事」をして、収入源をみつけいないといけなくなる。私なら、天下り先だけを用意して、仕事を与えない。で、捨扶持を死ぬまで払えばいいんですよ。

天下りは、天下ることが問題じゃないんです。天下り先のために、不要な事業を起すことが問題なんです。だったら、政府から政策を外注するシンクタンクに全員再就職させて、極端な話、在宅勤務させれば、経費0円。
経費がかかることが問題だったから、在宅勤務させれば、給料だけですよ。

厚労省、労基法の摘発をできるのか?再就職先の法人を廃止したら、民間に行かざるを得なくなる。または、議員にならざるをえなくなる。行政の中立性が失われるんですよ。

天下りだけなら、お金はかからない。天下り先の特殊法人が問題だったから、特殊法人を廃止して、在宅勤務させれば、人件費だけ。で、官僚なんか、毎年、各省庁から10人前後しかやめませんよ。10人前後しか採用してないわけから。

JRAでも、理事長はプロパーにやらせろと私は言っていたんだけど、JRAが嫌がるんですよ。退官してから、意味がわかった。OBいなきゃ、廃止したり、地方競馬を押し付けてもいいから。
自分が天下る可能性がなきゃ、潰せる。しかも、あそこは献金できないから、政治家に転身してもJRAは助けてくれないわけですよね。だったら、「いらない」法人ですよ。と普通は、考えるでしょうね。だから、天下ってくれという依頼があったわけですよ。

はやし。