林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

酒鬼薔薇聖斗の手記は意義はあると思う。

中身を読んでいないので、なんともいえませんが、「性癖」という言葉が報道されていたんですね。

FBI心理捜査官のロバート・K・レスラー氏は、「快楽殺人は性的嗜好を満たすもの」という仮説を立てています。神戸殺傷事件は、日本に快楽殺人が上陸したのではないのか?というのが当時、話題になったんです。

快楽殺人は、「殺人そのものが目的」です。ですから、「非常にやっかいなんです。」

もちろん、ご遺族の方々の心情としては、「許しがたい」ものがあるでしょうが、「商業本にする必要はないのですが、何を考え、なぜ、殺したのか?」の部分を熟知しないと、「類似の犯行が今後、頻発する危険性が高いのです。」

殺人は、保険金殺人でも、怨恨殺人でも、殺人は目的ではなく手段です。しかし、殺人そのものに性的快楽を覚える快楽殺人の場合、殺人は手段ではなく、目的なのです。ですから、こうした快楽殺人のような類のものであれば、「類似の犯行」を防ぐ必要があるのです。

秋葉原の通り魔や池田小の襲撃は、「道連れ殺人」であって、「殺人に性的快楽」を覚えるわけではありません。もちろん、酒鬼薔薇聖斗自身が、「快楽殺人」などの知識を仕入れ、そうした装飾で本を書いた可能性もあります。ですから、本当は、第三者が研究分析すべきテーマなのです。

はやし。