林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

大学時代の思い出5〔インドのこと〕。

いつもありがとうございます。林雄介です。

永遠に思い出が続いても何ですから、一番インパクトが強い思い出を書いて一度、終わります。

インドをYさんというゼミの女性とまわったときに、最後の日に彼女に言われたことがあります。

物乞いがいて、観光客がお金を落とすと勤労意欲がなくなるんですよ。例えば、漁村に行くとサメの歯を900円くらいで売りつけにくるんですけどこれ現地の1ヶ月分の収入なんですね。

日本人は数十円、数百円のつもりでお金をあげちゃうんだけど、1日とか1週間分の収入なんですね。当時で物価差が30倍ですから。

カルカッタかな?インドを一周して最後、カルカッタから帰るときにYさんが体調を壊して、一人でカルカッタを一周してきたんですね。そのときに、5歳くらいの女の子がいて、物乞いなんですけど、私はゼミ生にすくなくとも開発経済の人間がお金を渡して勤労意欲を奪うべきではないと断言してきたと。

で、人形劇やっているじゃないですか?子供には厳しくないですよ、大人には厳しいけど。

カルカッタは、Yさんが食べれなくなったから、一軒だけお菓子屋さんがあってそれなら食べられそうだからお菓子を買いにいったんですね。

そしたら物乞いの女の子あって、すごく迷ったんですけど、あげたんですよ。理性ではないところが反応して。いくらか忘れましたが。

翌日、タクシーでカルカッタ空港に向かうときにタクシーが赤信号でとまって、そのときに、昨日の女の子がタクシーに物乞いにきて、Yさんが、「あのね、林君は怒るかもしれないけど、林君は大学を出てから偉くなって世の中の人を救えるかもしれないけど、私はできないの。だから、この子に私のお金をあげるの。本当にごめんね。」て泣かれまして。

まあ、その女の子はホテルの近くにいてYさんと2人でいたときに最初、物乞いを無視したんですね、しかし、一人で外出したときにお金をあげちゃって、インドで1回だけお金をあげているんです。で、Yさんは知らないし、多分、昨日、お金をあげたから、また、物乞いにきたと思うんですが…。
いろんな意味で、貧困、これを21世紀中に世界からなくさなきゃいかんと。どうか、お支え頂いて貧困がない世界を林に実現させて下さい。お願いいたします。

林雄介with,you。

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