林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

日本最大の危機は、昭和一桁が亡くなるであろう10年後。

いつもありがとうございます。林雄介です。

戦争をリアルに経験しているのは昭和一桁生まれまでだと思うんですね。日本は、太平洋戦争後、戦争に参加しなかったのは、竹下登さんでも田中角栄さんでも宮澤喜一さんでも、リアルな戦争経験者なんですね。今、67才の方、67才以降は完全に戦後生まれです。で、10代を戦争中に過ごしたのが昭和一桁。戦没者の直接の遺族は大正か昭和一桁で、兄弟姉妹、親なんですね。子供が戦没した親はいらっしゃらないはずなんです。110才以上のはずだから。

日本は総力戦は、日露戦争以降、太平洋戦争まで参戦していないんですね。第一次世界大戦は青島のドイツ軍を捕まえに行っただけなんです。本土、沖縄戦になるとやはり太平洋戦争なんですね。

アル戦争体験者が亡くなられた後、世論が戦争を選択する可能性がある。正確には、世論が読めないんですよ。

日本が防衛力の範囲を越えた軍事活動に出るのは非常に危険でしょう。アメリカとの同盟を前提に考えます。中国、ロシア、この2カ国は核兵器を持っています。核戦争って実際には起こっていないんですね。原子爆弾は日本にしか投下されたことがない。もし、日本が軍備を持つなら、必ず核武装するでしょう。すでに自衛隊がいますから、憲法を改正して国軍を持つ場合は核兵器を保有する可能性は高いと思います。
まだ、核戦争なら救いはあります。悲惨だから。広島、長崎の何万倍規模で人が不幸になるだけです。中性子爆弾は、イメージがわきづらいから、例えば、中国が東京に、日本が北京に一個ずつ落としますよね。核保有国同士なら、戦略的核兵器自体が無意味ですから、総力戦でしょう。それで、風の谷のナウシカがはじまるんですよ。核抑止論は机上の空論ですから、1回、核保有国が使ったら、地球規模の核汚染が起こると思いますよ。歯車が回りだしたから、止めれないですよ。太平洋戦争も、「アメリカとの早期和平」が戦略目的で結局、和平なんかできなかったんですね。計算通りに戦争なんかできないですよ。日本が独自の軍事力を持ち、アメリカと対峙することになれば、日本は多分、アメリカに核を使う。アメリカに核を落とした国を残すとは思えませんから日本列島ごと沈めますよ。日本列島がなくなるレベルで核兵器を使ったら、中国とロシア、ASEAN放射能汚染されますね。

林雄介with,you。

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