林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

城川れいなと小泉龍太郎1。もし首相派生小説。林雄介著。(=^▽^=)

いつもありがとうございます。林雄介です。o(^▽^)o

派生小説を。

K大学。最近、政治に興味を持った城川れいなが、小泉龍太郎に政治の話をさかんに質問してくるようになった。

小泉龍太郎は、正直、鬱陶しかった。小泉の父は確かに、今、政治家だ。けれど、小泉は跡を継ぐ気はない。

青山のコーヒーショップでグラム2千円のコーヒー豆をいくつか焙煎してもらうと、ゼミ室に戻った。今日は、同じゼミの黒川と城川れいながいる。

公認会計士を目指して勉強中の黒田が言った。
黒田「また、コーヒーのブレンド?」

小泉「うん。今日は城川もいるし、ブルマンとモカマタリで作ってみようと思うんだ。」

城川「うわ、相変わらずのお坊ちゃんだ。」

黒田「グラム2千円以上の豆でしょう?」

城川「道楽息子だよね。」

小泉「余計なお世話だよ。」

黒田「ねえ、小泉君も遊んでいないで、今さらだけどアルバイトをした方がいいよ。小泉君は実家生だし、お金持ちだと思うけど、将来、政治家になったら苦労するよ、世襲のお坊ちゃんだと。」

小泉はムッとした顔で、黒田に言い返した。
小泉「俺は政治家にならないよ。今どき世襲政治家なんかおかしいよ。」

黒田「でも、周りはそう考えないと思うよ。」

小泉「俺は、絶対に政治家だけにはならない。小学校の時から決めているから。」

黒田「そうなるといいけどね。」

城川「私、政治家になってみたいな。」
小泉「城川は最近、急に政治に興味を持ったからそう思うだけだよ。人間の一番えげつない世界の縮図だよ。」

城川「そんなものかな?」

小泉は、何回かコーヒー豆をブレンドして、味見をしながら、黒田と城川にカップを差し出した。
黒田と城川れいなはいつものように黙って口にする。
黒田が、静かに飲み終えるといった。
「ブルマンとモカマタリだよね。どれくらいの比率でブレンドしてあるの?」

小泉「ブルマン9、モカマタリ1。ブルマンに隠し味でモカマタリの酸味と苦味をミックスみたんだ。」

城川「私は上品な味だと思うよ。」

黒田「小泉君、モカマタリを思い切って増やしてみない?」
小泉「ブルマンの隠し味にならないよ」
黒田「思い切って、ブルマン8、モカマタリ2にしてみない?。化ける気がする。」

小泉「モカマタリ2か、試しに入れてみようか?」

小泉は、きっちり分量をはかると「ブルマン8、モカマタリ2」でコーヒーを入れた。

黒田、城川、小泉は黙って、飲む。
城川「ミラクルだよ。これケーキに合うよ。」
小泉「青山でチーズケーキを買ってきた。」

黒田「三ツ星じゃない。相変わらずマメだね。小泉君、政治家に向いているよ。」

城川「ケーキにあうよ。小泉君さ、気がきくじゃない、だったら、私が政治家になったら秘書になりなよ。」

小泉「城川はノーてんきだな。俺は政治関係の仕事はノータッチだよ。」

黒田「じゃあ、何するの。」

小泉「コーヒーショップもやてみたいし、絵画もやりたいし、やりたいことだらけだ。」

黒田「小泉君、趣味人だもんね。でも、世間は厳しいよ。ちゃんと地に足つけて生きないとダメだよ。」

城川「でもさ、将来なんか未知数じゃない。好きなことをやった方がいいんじゃないの。私は、小泉君がコーヒーショップをやりたいなら、コーヒーショップをやるべきだと思うよ。このコーヒー世界一美味しいよ。」

小泉「城川、ありがとう。」

林雄介with,you。

「もしも国民が首相を選んだら」(マガジンランド社)

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